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環境のお話



どんな仕事をしているのか。
どんな人と話すのか。
どこに住んでいるのか。

生活スタイルは人それぞれですが睡眠時間や通勤時間、食事の時間に人と話す時間など、置かれている環境によって時間の使い方はある程度制限されていることは事実。
各々の制限の中で、誰しもが居心地の良い環境を求め、充実した生活を望むのは必然なこと。

自分にとって「居心地の良い環境」とはなんでしょう。

やりがいのある仕事や仲間達との良好な人間関係。
駅やスーパー、職場が近いといった地理的環境。
病気や怪我の無い健康体でやりたいことに打ち込める一定の安全が担保された環境。
どれも自分一人では叶えることは難しく周りの人達に支えによって創られる恵まれた環境です。

では身の回りの環境とは周囲から及ぼされる外的要因だけによって形作られるものでしょうか。

私はそうは思いません。
もし今の環境が望まない環境だとするならば、それは必ずしも外的要因が作用したものではなく自分自身の選択が導いた結果だと思います。

部活に励んでいた頃、引退するまで練習はおろか試合すら「楽しい」と感じたことは一度もありません。
朝練を済ませ授業を終えて夕方からまた練習へ。
土日も遠征や練習試合とほとんど全ての時間を部活に捧げ、試合で勝っても嬉しさというよりはホッとするような安心感。
両親にも本当に助けられ、辛くなかったとは今ですらとても言えません。
それでも続けたのは誰に強要されたわけでもない自分の意思なのです。

「やりたくてやってるんでしょ?」

自分が大切にしている言葉です。
状況により訳は異なりますが端的に表すと「嫌ならやめればいい。」
一般的には「嫌になる程努力したのか?」や、「合わないと思うのならパッと切り替えろ」的な意味で用いられます。
一方で自分は、全てのことは自身が選択した結果であり言い訳をしない=「やりたくて始めたことでしょ」という意味で解釈しています。
居心地の良い環境を手に入れるための努力が辛く難しいこともあるでしょう。
やりたいことを自分で選択した事柄に対して辛い、苦しいなどの感情が生まれるのは必然ですが本当に成し遂げたいと思うのなら努力できるはず。

不摂生や運動不足による健康障害は、自分の意思で飲酒や喫煙を選択し健康的に生きるより楽しいと感じることを「やりたい」と思った結果。
低賃金で長時間働かされていると感じるのは自分で選んだ仕事であることを忘れ、スキルや経験を向上させるよりも如何にして楽をするかを選択したがため、自身の能力不足による対価という自覚を持ち合わせていないから。
今の環境に不満があるのならやるべきことはただ一つ、打破するために何が必要かを考え努力すること。
「居心地の良い環境」と「ぬるま湯」は違います。

自分にとって楽しい時間、大切だと思う人たちと過ごす幸せな時間。
居心地の良い環境を維持するためには常に成長し続けなければならないのでしょう。

刺激的な影響を受けてしっかりと成長する準備ができる、そんな居心地の良い環境を目指してこれからも頑張ります!

皆様に支えられ自分にとっての「やりたいこと」に打ち込めるこの環境に改めて感謝します第十三話、本日もよろしくお願いいたします!

2024.06.27 thu

第十三話、ナポリを見て死ね

高層建築の隙間から初夏の陽射しが西梅田の街に照りつける。
上衣の袖で汗をぬぐう灼熱の季節は目前のようだ。

麻素材のダブルブレストは畏まらずにラフに着流した。
体に馴染ませた特有のシワ感と白蝶貝の釦、ニットポロに玉蟲素材のパンツと盛夏のジャケットスタイルを楽しむ細かなこだわり。

軒下では鮮やかな色物がディスプレイを飾る。
エネルギッシュな発色を思わず手に取りたくなるのもこの時期ならでは。

おや…?

オフホワイトとベージュメランジの千鳥をベースに配されたダークピンクのウインドウペーンが
目を惹いた。なんとも言えない色気のある一品だ。

リネン×シルク×ウール×コットンの4者混の生地は、STILE LATINOのエクスクルーシブ
ファブリック。配色もさることながら他にはない無二のオーラがある。

お隣にはリネン100%のスーツ。
高温多湿な日本の夏にピッタリのドライタッチと清涼感がありつつも滑らかで上質な素材。

コロニアルなカーキベージュカラーもビジネススーツには無い洒落た発色。
これからの季節にはレザーサンダルなんかを合わせるのも良さそうだ。

カシミア×シルク×リネンのニットポロ。
サマーカシミアの極上の肌触りとシルクが生み出す光沢と、重衣料以外でも圧倒的なクオリティ。

ケーブル編みのような凹凸感のある組織は肌離れも良く一枚でも着やすい。
オフホワイトにブラウンのラインがなんとも上品。

オーバーペーンが象徴的なリネンジャケット。
麻特有の清涼感がありながら軽やかで滑らかな肌触り。

オフホワイトをベースに、ベージュのチェックとブラウンのオーバーペーンによるコントラストが美しい。やや大柄のペーンをいかに着こなすか…

ベージュ、ブラウンのチェックから色を拾いながら全体を同系色でまとめるのが良さそう。
リゾーティな素材の魅力を引き出すレザーサンダルもポイントだ。

いいじゃないか。
最高峰の着心地に加えてポケットや袖付けの柄合わせも実に見事。

こんなにも気分が高揚する服を仕立てるStile Latinoに益々惹きつけられていく。
彼らのものづくりをぜひとも直接見てみたいものだ。

この度オンラインサイトにて新しいコンテンツを始めさせていただきましたring大阪の黒澤芽瑠(くろさわ める)と申します。皆様からは「める」と呼ばれています。 2022/9/23にリニューアルいたしました世界に一つのStileLatino常設POPUP店舗にて、僭越ながら担当として抜擢していただきました!
お立ち寄りの際はお気軽に「める」と呼んでください。

このコンテンツではSTILE LATINOの魅力をお客様へ存分にお伝えするには、自らがより深く当ブランドを理解することが必須であると考え、多くの製品に触れ、いずれは直接ナポリの工房に赴き、ものづくりの過程を現地視察することを目標とする人物が遠路途中で訪れる『寄り道』をテーマにお届け致します。

ringからStile Latinoを盛り上げる事を目標に掲げ、 この機会が少しでもその力添えになればと考えております。目的地であるナポリの工房まで、お付き合いよろしくお願い申し上げます!!


ring大阪 めるる
@mel_stilelatino

めるの寄り道
〜STILE LATINOファクトリーへの軌跡〜

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