立つんだジョー!
著者:康本
利用者の過半数以上が恐らく30代〜50代の男性であろうring online store、決して幅広い世代とは言えませんが、世代を超えて今も愛される普及のボクシング漫画といえば・・・
そう、「あしたのジョー」です。
主人公であるジョーこと矢吹 丈にボクシングを叩き込んだトレーナー丹下 段平は、ハゲ頭に出っ歯、左目には眼帯、眉間と頬には傷があるというインパクト大な風貌なのですが、
「立つんだジョー!」
というセリフは平成生まれの康本もさすがに一度は耳にしたことがあるほど、あまりに有名なセリフですよね。
"フリーダム"という大義名分を掲げ、それぞれが自由気ままに執筆しておりますが、ワタクシ康本はというと前回の"刈り上げ"に続いて今回はボクシング・・・?
早くも表情が曇る読者の皆様が思い浮かびますがご安心を。
ring fukuonseiでは珍しい?洋服の話を少し・・・
(あしたのジョーは本編と一切関係ありません)
「立つオトコ」
「立たないオトコ」
昨今厳しいコンプライアンスも考えて、敢えて「立つ」と表現してますが、男性にとっての「立つ」と聞けば"アレ"しかありませんよね?
女性にとって魅力的なのは勿論前者、特に肝心な時にダメなオトコには幻滅〜なんてことも良く聞く話ですよね。
疾きこと風のごとく
徐なること林のごとく
侵掠すること火のごとく
動かざること山のごとし
これすなわち夜の兵法なり・・・って洋服の話でしたよね(汗)
さて気を取り直して、ジョーのように何度倒れても「立つオトコ」で在るために「立つ洋服」を着てみませんか?
タツヨウフク・・・?
・・・百聞は一見にしかず。こういうことです。
花山 薫ばりの「侠客立ち(おとこだち)」とまではいきませんが、見事に洋服が立っています・・・!
コチラは個人的に収集しているWOOLRICHのハンティングジャケット(Vintage)ですが、なんとあまりの目付の重さに動かざる山のごとく立ってしまうのです。(さすがに自立はしませんが)
シャア専用?と思わしきこちらもほ〜ら!
このように・・・
あれ、指で支え・・・?
こ、このように・・・
残念ながらコチラは立ちません・・・
タグから察するに2つとも50年代頃のビンテージなのですが、バッファローチェックの方が若干重たく、対して真っ赤なシャア専用HJK(ハンティングジャケット)は背もたれがあっても立つことはできません。
とはいえ2つとも現代の軽さや柔らかさを求められる洋服とは違いゴッリゴリのスーパーヘヴィ級。
重い、動きづらい、肩が凝る、と着たくなくなる要素が十二分に詰まっておりますが、そんな不便さも愛おしく感じるこの気持ち、洋服好きの皆様なら共感できますよね?
おまけに女子ウケも最悪ときたもんですから、着る着ないは自己責任でお願いします・・・
シャア専用に至ってはあまりに赤すぎて購入後一度も外で着てません(笑)
(防寒性は抜群なのでキャンプ用になりそうです)
一度も着ていないのに何故だか欲しくなる。そんな魅力を少しでもお届けできればと。
この手のイラスト大好物です。
全身バッファローチェックに右手には猟銃、日本の"マタギ"スタイルと対極的なハンティングルックですね。
WOOLRICHといえば〜なバッファローチェック、ニューヨーク州の都市バッファローに由来するという説や、ハンターが人と獲物を誤射するのを防止するために1850年代にWOOLRICHが開発した。など起源を辿れば諸説あるようですが、1830年から続くWOOLRICHでこれだけ親しまれているのですから、ココンチがオリジナルの可能性も充分あり得ますよね。
実はこの2つ、ディテールは全く同じの生地違いでして、フロントに6つのポケット、腰裏には仕留めた獲物を入れていたとされるゲームポケット、リアルなディテールに漢心がくすぐられます。
フロント中段に位置するサイドポケットも、手を入れてみると裾のあたりまで深くなっており、現代の街着としてはあまりにも無駄すぎるディテールに再びコチョコチョされます・・・
首元を完全防寒するデカすぎる襟にはチンストラップにミリタリーステッチ、写真こそ撮ってませんが裏地のネル素材は総張りで袖口はリブ仕様なので、日本の冬程度であれば完全防寒できちゃいます。
そしてなんと言っても好きなディテールがオリジナルのメタルボタン、デザイン、厚み、大きさ、経年変化、全て好みのツボを抑えた納得の代物。
女ウケより漢ウケ。
古着で手の届きやすい価格で出回ってますので、共感頂ける方は是非探してみてください。
モテたい方はコチラをどうぞ。
伝統的なバッファローチェックはそのままに現代的にアップデートした"なう"なWOOLRICHです。
ウール部分は本場アメリカのウールを使用しているところから、ブランドのアイデンティティーを感じられます。
異素材使いのバランス感が目を惹きますが、裏地が変わらずベージュカラーというところもブランドの"愛"を感じるポイントですね。
ring fukuonsei