歴史を感じながら、凛としてリューズを巻く
著者:則包
こんにちは。ringの則包です。
今回は何を書こうかな〜と考えていたですが、外に出歩く事も減った為、ここ1年くらい新たな経験というものをほとんど積んでおりません(泣)
安西先生がかつて谷沢に言ったように”まるで成長していない・・・・・・・”と言われかねない危機的状況に陥っております。。。
という訳で、今回は思い出に浸ろうと画策しておりまして、私の趣味の一つでもあった古い時計探しで得た戦績をご紹介できればと思います。
主に40年代から60年代の物が中心で、時間は必ずしもきっちりあっている必要はないと言わんばかりにずれておりましたが、しかし、それほど昔にここまで精度の高い物があったのかと驚くばかりです。
全て同時期に持つことができれば良かったのですが、如何せん財力との兼ね合いもあり、売っては買ってを繰り返していた為、写真を取った時期にブレがあり、画質が不安定なものがある旨ご了承ください。
まずは6年程前に買った恐らく70年代の“OMEGA Seamaster cosmic”です。
プラスチック風防の丸みや、チチチチと小刻みに動く秒針、そして年季の入ったベゼルやブレスなどなど、僕の物語はここから始まりました。
実際この時計に出会うまでは、電波ソーラーできっちり時間がわかればなんでも良い、なんてことを思っていたのですが、一瞬にして今までの自分をも全否定してしまう程価値観が変わってしまう現象、いわゆる一目惚れってやつですね。
きっちりと時間がわかってどうするんや。。。と考えを改めさせられた瞬間は今でも鮮明に記憶に残っています。
“Cartier タンクフランセーズ LM”
これを購入した頃はとにかくレクタンギュラーなりスクエアなり四角い形をした時計を熱狂的に探しておりました。
そんな時に狙いを定めたのがこのタンクフランセーズ。
まぁ新品を買うことはできなかったので、アンティークでないか?と思って調べると、リリースされたのが1996年。
僕より年下やん。。。(汗)
線引きはどこなのか知りませんが、感覚的にはアンティークというより中古で探して手にしたモデルです。
戦車のキャタピラ跡からインスピレーションを受けたという事もあり、個人的にはこのモデル特有の今にも走り出しそうなキャタピラを想起させるデザインのブレスレットがお気に入りポイントです。
“IWC オールドインター”
文字盤がめちゃくちゃ焼けているように見えますが、これは写真のホワイトバランスの問題かと。。。
大きめのフェイスのモノより、小ぶりな36mm前後が好みなので、それでいてシンプルで、ミニマルなデザインを探していてたどり着いた1本です。
gujiの元気モンスターことイオズミセンパイが惚れ込み、私が買った値段より高く買ってくれたので今は彼の左腕で時を刻んでいます。
“狙った獲物は逃がさない”と言わんばかりに、隙あらば私のブレスレットもハンティングしてくるのですが、そちらは未だ死守しております。
一瞬たりとも油断できない、恐るべしモンスターです。
“IWC ヨットクラブ”
その資金を元手に手に入れた念願の1本です。
オーデマ・ピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラス、カルティエのパシャ等名だたる時計達のデザインを手掛けてきたジェラルド・ジェンタ作であるヨットクラブ。
少し可愛らしさすら覚える丸いフォルムがなんとも言えず愛おしいモデルです。
可愛いポイントは形だけではなく、リューズの先におさかなのマークがあるのもこのモデルの特徴です。
防水性を示すマークらしいのですが、製造されてから5.60年経った今濡らそうものなら一撃で天に召されてしまう事でしょう。
“BULOVA 40〜50年代”
”スモセコを手に入れよ”と天命を受け(ただ欲しかっただけ)衝動的に手に入れた物と、装飾の雰囲気、無造作に剥がれたゴールドのメッキに魅力を感じました。
アールデコを感じるデザインと腕にフィットするようカーブしたトノー型のフォルムは現代ではなかなかお目見えする事のできないアメリカンオールドウォッチです。
共にケースはかなり小ぶりで、時間はよくずれますし、時計というよりはブレスレット感覚でつけていました。
二つとも手巻きだったのですが、物思いにふけりつつ、凛としてリューズを巻く、なんてことは一日たりともすることなく、止まっていると気づいた時、移動中にジリジリと巻くこともしばしば。
“Rolex Datejust Ref.1601 ”
酸いも甘いも噛み分けてきたであろう60年代のデイトジャストです。(正確な年代をわかっていたはずでしたが忘れました)
現行のものとぱっと見では違いないクラシックウォッチですが、プラ風防やほんの〜り焼けた文字盤にブレスレットのジュビリーブレスも無垢ではなく巻き込みにて処理されているのも昔の物ならではの特徴です。
現代のシャープな物もカッコ良いのですが、どこか温かみを感じさせる1601は変えの効かない良さを解き放ってます。
と、散々アンティークウォッチについて書いておきながら今使っているのは現代のテクノロジーを駆使したアップルウォッチです。。。
“古きを温ねて、今を知る”さしずめ温故知新と言ったところでしょうか。
スマホを手にしていなくても通知がきたり、気温や天気が一目見てわかる、電子マネーでの支払いも可能な今や欠かせない存在となりました。
便利な時代になったものです。
ring fukuonsei