インポートメンズセレクトショップ

HOT


こんにちは。 gujiの煌Kです。

手帖を書くネタに悩むようになって来ました。。
これは、やばいですね。
今は、gujiとringの商品を交互に書いてきましたが、やはりgujiの展開ブランド数は多いので、今後はパッと目に入った物を書いて行きたいと思います。

次は何にしようかと思っていた日がring大阪出勤で、目に入ってきた物が馴染みのあるバンダナ。
以前、gujiでも展開していたGLARNER TUECHLI(グラルナーチューヒリ)。
というより、gujiが先に展開をしていたのですがringで扱う方が活きるのではと思い、今に至ります。

バンダナ?スカーフ?ハンカチ?
果たしてどのような背景があるのか、探って行きたいと思います。


約200年近く、独自の製法と最高級の品質を守り続けてきたハンカチ・バンダナメーカーBlumar(ブリュメル)社。
その老舗メーカーのオリジナルブランドがGLARNER TUECHLIになります。

Blumar社は、スイスのグラルナーという小さな町で始まり、創業当時から優れたプリント技術を誇っている老舗メーカー。
伝統的なパターンであるペイズリーを中心に、スイスのエーデルワイスや、カウベルなどブランドのオリジナルデザインのプリント柄など、パターンを豊富にもつ会社です。



創業当初は、経験豊富な職人が、サクラ材やオーク材を使用して木に複雑なデザインを彫ったHANDBLOCKの木版で全てをハンドプリントで印刷を行っていました。
染色というと、一般的に赤や濃紺の染料をコットン生地に定着させることはとても難しいものですが、Blumar社の長年の経験と技術改良で自然の草木を原料とした染料を開発してきました。
また1860年頃には、機械化が進み、安定した品質の化学染料の開発により高品質とともに効率のよい生産体制を整え、時代の進化に合わせて成長してきたメーカーです。

と、実はかなりの歴史と背景を持つ会社のオリジナルブランドなんです。
高品質のスイスコットンを採用し、独特なハリとヌメリを感じる肌触りのある生地に独自のプリントを施すことで、普通では無い何処か特別を感じる物に仕上げています。



スイスはご存知の通り、山岳地方の良質な水を活かした染色業が盛んでして、 17世紀から豊かな水と水力発電により捺染工場が60以上も存在していました。
イタリアのネクタイ生地の産地であるコモ湖でも良く言いますが、水によって染まり方が大きく変わり、それが一つの柄になった際、より大きな違いが出てきます。

バンダナと言うと、古着のイメージもありアメリカントラッドな空気を感じるかもしれません。
アメリカバンダナのハリとコシがあるものもまた良いですが、スイスオーガニックコットンを使用したバンダナはとても肌触りが良く、しなやかでありながらとても丈夫です。
また拘りのある染色により全く違う物に仕上げ、それはメンズもレディースも無いノージェンダーな商品となっています。


ですので、スカーフに使うのも良いですし、ハンカチとして使うのも良いでしょう。
またレディースでしたら、鞄のハンドルに巻くのも良いですし手首に巻くのも良いと思います。
また、プレゼントしてお渡ししても喜ばれ物ではないでしょうか。



GLARNER TUECHLIの大きな特徴と言って良いのですが、色のバリエーションが多彩なことも僕個人的にも目を引かれた一つです。

展示会で初めて拝見した際に、バンダナの柄というよりは、ピンクやパープル、ベージュにキャメル、グリーンに明るいグリーンなどなど、その圧巻の色バリエーションを用意するのは、自社で染めからの色だしをしていること、全ての工程を同じ工場で製作しているからなせる業です。
また、アメリカバンダナの星座シリーズやクッキー柄のように豊富な柄、カラーがあることによりバンダナ好きな方にも目に留まるのではないしょうか。

ringとしては、ハンカチかスカーフとしての提案をしています。
ですので、スタイリングの中のさりげなく見える差しになるわけですが、それがあるのと無いのでは見た目は大きく違います。

ということで、そのスタイリングを組んでみました。



上質なコーデュロイ生地を使い、モダンなシルエットに仕上げたSalvatore Piccoloのカバーオールジャケット。
カジュアルでありながら裏起毛を採用したScyeのスウェット。
ミリタリーデザインをベースにイタリアの色気も取り入れたTangent。
無骨さを消しミニマルなデザインなCrockett&JonesのKENSINGTON3。

そこに、スカーフとして巻くのなら・・
僕は、パープルのバンダナを選びました。



スタイリングに馴染ませ、これ見よがしにスカーフを巻いているように見せず、でも注意をしなくても目に留まることを意識して選びました。

スカーフとしては少しサイズ的に小さいようにも思います。
ですので、裾は出さずクルーネックに沿うように巻くことがポイントかと思います。
また、カジュアルでも男臭くなり過ぎないように、どこまでも素材の良さや染めが際立つようにする色やアイテム合わせが良いでしょう。




ジャケットを脱いでもこのようにミニマルな見え方が良いと思います。
また、シルクでは無いのである程度首に留まってくれます。

黒色も良いと思いますが、コーディネートとしてはモノトーンなスタイルになるので、同じアイテムでも違って見えてくると思います。
そのぐらい小物はとても重要であり、スカーフ一つで見た目も変わりもます。
ファッションにとっては欠かせない物だということが分かります。



続いては、ハンカチとして使用するのであれば、隣にくるアイテムが変わるので色を変えてみました。

イエローを採用してみました。
こちらもパンツに馴染むようで、差し色にもなっているかと思います。
元々の素材の良さと上品さもあり、スラックスのポケットやドレスシャツ、カシミアニットのコーディネートにも違和感なく使用出来ます。

無造作に入れるよりはしっかり畳み、端だけ出すようにすると良いと思います。



それを取り出して行く過程も美しい生地だからこそカジュアル見えにはなり過ぎず、こなれた身だしなみに感じて頂けるのではないでしょうか。

ジャケットなど羽織を着用していると見えないことは多いですが、脱いだ時や、取り出す際にさりげなくもしっかり気を使ったスタイリングをしていることが分かります。
こういったことも、よく言う清潔感や"美意識"なんだと思います。



勿論、フロントポケットに入れても良いと思いますし、その際もやはり外からの見栄えは気にして、ある程度綺麗に畳んだ状態で入れておくのが良いと思います。
ちょっとしたことですが、スタイリングをワンランク上げてくれているかの様な・・・




先ほど、"美意識"と言う言葉が出ましたが、弊社の今期のテーマは『美意識』です。
この"美意識"とは、色々な解釈があるかと思います。
「美を感じ理解する心の働き。芸術や自然の美を味わうときに働く意識。」
これが正しい意味ですが、以前にあるデザイナーさんから強く言われたことがあります。
「ファッションこそ"美意識"。」
それが、ドレスであろうとカジュアルであっても、主役になるようなジャケットであろうと、脇役である小物であっても。

また、途絶えることなく続いている、ストーリーがある製品には大きな魅力があります。
GLARNER TUECHLIをスタイリングに入れることは、そんな"美意識"をさりげなく感じさせてくれるのではないでしょうか。


煌K手帖

ARCHIVE

    特集一覧

    FEATURE

      INFO

      UP AND COMING BRAND TO WATCH

      ITEM