靴を磨いて、己を磨く
著者:則包
一時期狂ったように靴を磨くことにハマっていた時期がありました。
つま先と踵周りは自分の顔が映るまでワックス、水、ワックス、水・・・。
最近はそこまでシャインさせるような仕上がりでなく、ナチュラルな光沢が出る程度の仕上がりが好みですが、それすらも怠っていた事に気づきました。
ということで、現在ほとんど使ってないくせにシューズボックスを二段占領しているケア用品とおよそ1年ぶりにご対面。
カピカピになっているものも少しございましたが、今日磨く靴に必要なものはノーダメージでしたので、早速やって行きたいと思います。
リムーバー、コードバンクリーム、ワックス、水、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、ペネトレイトブラシ、ミトン、このセットで挑みますが、あくまでも素人の趣味レベルの話になりますので、突拍子もないことをしでかしているかもしれませんが、暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。。。
早速リムーバーですっぴん状態に戻しました。
光の加減でわかりにくいですが、なかなかマットなシューズに変貌しております。
メイクの力、恐るべしですね。
そしてコードバンクリームを塗り込み、栄養補給をしてあげました。
通常のクリームと違い、油分が多く含有されており、オイルアップされたコードバンにはピッタリらしいです。
円を描くように塗布した後、軽くブラッシングするだけで、輝きを取り戻しつつあります。
本来ならこの辺りで、アビィレザースティックと呼ばれる水牛の角で作られた棒?で、革を押しこむようにぐりぐり擦ると、毛羽感が消え、より美しく見えるのですが、どうやら無くしてしまったようなので割愛させていただきます。(泣)
そしてワックスは既に廃盤となってしまいました、 “KIWI”のPARADE GLOSS(パレードグロス)USA製を少しずつ使っています。
これは貰い物なんですが、蓋をあけて1週間程放置し、水分を飛ばしてから使うと良いとの事でしたが、飛びすぎてオレオみたいになってしまいました。
Tシャツの切れ端に塗布にこちらも円を描くように塗り塗りぬりぬりヌリヌリNURINURI。
塗った後水を一滴つけてから同じように優しく塗り塗りぬりぬりヌリヌリNURINURI。
ハイシャインをするのであれば上記の作業を繰り返し、薄い層を何層も作るようなイメージでループしていくとだんだん光沢を放つようになりますね。
その時の滑る感触が個人的にはたまりませんが、今回はナチュラル仕様ということで、繰り返すのは省略させていただきます。
そしてポリッシュグローブで、余分なクリームを落としつつ、仕上げていきます。
そして自然な仕上がりの1足の完成。。。と言いたいところですが、靴の印象を大きく変えてくれる侮れない場所がここです。
そうです、コバです。
靴が綺麗でもコバが擦れてムラがあるともったいないので、この捕食インキで綺麗に整えてあげると、雰囲気が一気に変わります。
以上が、必要以上にツヤを出しすぎない、カジュアルにもマッチしやすい”ぼくのくつみがき”でした。
ring fukuonsei