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〜男心をくすぐるREALな魅力Vol.12〜
通(ツウ)を虜にしてやまないMADE IN JAPAN
〜COHE´RENCE(コヒーレンス)〜


ここ最近、メンズファッション業界でしきりに話題になっているCOHE´RENCE(コヒーレンス)というブランドをご存知でしょうか?

生地の生産から縫製に至るまで"日本"で行い、クラシック〜モードという非常に幅広いジャンルにアジャストするデザインを生み出した革命児は、業界人のみならず感度の高いお客様にまで確実に浸透してきたと言えるでしょう。

そもそも聞き慣れないブランドネームに込めたられた意味は何なのか?

まずはそこから紐解いていきます。

1920〜40年代のパリに集まっていたアーティストのポートレートからインスピレーションを受けデザインに表現したCOHE´RENCEは、光学用語で光が集積する・集まってくることを意味するところからそのブランドネームがきているようで、デザイナーでありクリエイティブディレクターの中込憲太郎氏は、『本物志向の方や理解がある方がここのブランドに集まってきてくれればいい』という願いを込めているようです。

ちなみに、どこの国の言語でも「コヒーレンス」と発音できるネーミングにした意図は、世界へ発信したいという気持ちの表れだとか。

芸術家、ジャズミュージシャン、小説家など、中込氏が強いインスピレーションを受けた人物が着用していたモノを、氏の解釈で現代的に落とし込んだコレクションなのですが、今回はその中から"FOUFOU(フーフー)"というモデルに着目してお話しさせて頂きます。

モデルとなるのはパリで活躍した画家「藤田嗣治(フジタ ツグハル)」、日本人として生まれ育ち、晩年はフランスに帰化しカトリックの洗礼を受け、パリの画家「レオナール・フジタ」として生涯を終えるというなんとも数奇な人生を送った人物です。

右から3人目の明らかに異彩を放つファッションの人物こそ藤田嗣治氏であり、その個性溢れるファッションセンスと持ち前のひょうきんさから、フランス語で「気が触れた・愚かな・馬鹿な」の意味を持つ"FOU"と「FOUJITA」をかけた「FOUFOU」というあだ名が付けられたのだとか。

もちろん蔑むような意味合いはなく、あくまでひょうきんものとして親しまれた上でのあだ名だったようです。

余談ですが、そういえばフランス映画「気狂いピエロ」もフランス語では「Pierrot Le Fou」でしたね。

さて、ようやくですがモデルFOUFOUの魅力をお話しさせて頂きます。

デザインとしてはベルトなしのトレンチコートになるのですが、1920〜30年代にオープンカーに乗る際の風よけの目的でデザインされたカーコートが元ネタのようです。

まず、COHE´RENCEに共通して見られる最大の魅力と呼べるディテールは、「マスキュリンフィット」と呼ばれる独自性溢れるフィッティング。

マスキュリンはフランス語で「男性的な〜」という意味を持ち、ビンテージのトレンチコートに見られる太い袖筒、オーバーサイズ気味なシルエット、いわゆるガバッ!と羽織れる豪快さをそのままにモダナイズされた"洋服好きが探していた絶妙なバランス感"を中込氏は実現しました。

それもそのはず、中込氏といえばファッショニスタが認める"生粋の洋服好き"、時折変態さすら垣間見えるこだわりの強さは、モノづくりに置いても非凡な才能を魅せます。

糸の製造、パターン、デザインと全てをこなす中込氏の監修する洋服には魂が込もります。

目を惹くデザインは言わずもがなですが、その繊細な色出しのセンスは欧米人並みとも評されるほどで、これを可能にしているのが糸の段階で染色を行う"先染め"という手法。

一見無地に見える生地も、縦横でわずかに色目を変えることによって奥行きが生まれます。

更には糸自体に撥水加工を施しているため高い通気性が確保されるのと、あくまで元来防水型の軍用コートであるアイテムのルーツに重きを置くこだわりっぷり。

細かいところですが、襟裏にはしっかりとミリタリーステッチが入っていたり、ポケット内にはコートを脱がずとも内側に手を入れられるよう中でセパレートされていたりと、一切妥協のないモノづくり。

"REAL"には様々な定義があります。熟練された職人によって創り上げられる技術と魂の結晶、実生活に優しく寄り添ってくれる価格とクオリティのバランス。誰しも掲げる"REAL"は違えど、人々の心を豊かにする物こそが紛れもない"REAL CLOTHING"ではないでしょうか?

そんな"REAL"感じる一手を目の前に、男心がくすぐられていませんか?

世界各国の造詣深い通を唸らせるのに十分すぎるクオリティとバックグラウンド、今後がもっとも楽しみなMADE IN JAPANです。




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男心をくすぐるREALな魅力

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