そこで選んだのが、このウィンドウペーンですね。
葭:これは見た瞬間からビビッときて、ずっと手元に置いていました(笑)。
弊社姉妹店であるgujiの仕入れ担当者も同じタイミングで展示会に伺っていましたが、一緒に生地スワッチを見ていた時に、僕が思いを寄せたこの生地を見て右手が伸びかかった時には条件反射!?かの如くまだ本決まりでもない別注企画の為に、可愛い我が子を取られまいと必死で守ったのを覚えております(笑)
岩谷:(笑)でも、確かにこれはそれだけええ!て思える生地やわ!!
葭:せやろ!!(笑)
生地選びの前に笹本さんから傾向を教えて頂くなかで、シックなカラーコンビのトーンオントーンやシャドウチェックがよく出ているとおっしゃられて、まさに思っていたシックで落ち着いた色と柄やと思いましたし、これやったらお客さんにもご納得頂けるやろと確信しました!
なるほど。確かに素晴らしい生地ですね。
その生地でring・PT01のどういった型に落としこむかも考えどころですね。
葭:そうなんです。最初の段階では、ジャケットは2パッチの胸だけバルカポケットというジャケット単体でも使いやすいようにと話していましたが、バイヤーが東京のRING JACKETさんの展示会にお邪魔した際に269という新型モデルをオススメされて、ええやん!!となった次第です。
岩谷:269はややラペル幅が広くゴージ位置もやや低めに設定し、ナポリっぽい仕様にしています。それでいて、ウエストやアームホールは細く絞りRING JACKETが提案するネオ・モダン・ナポリスタイルに仕上がっています。
葭:そう、それでパッチポケットにしてしまうと、野暮ったくなってPT01のスリムなシルエットに合わないのでは?ということになりパッチポケットではなく玉縁ポケットにしたわけです。
岩谷:ほんでPT01は?
葭:PT01はビジネス仕様に強いEVO FITにしました。
SUPER SLIM FITだと細すぎるので、腰回りと渡りにゆとりのあるEVO FITをチョイスしました。クラシカルテイストの回帰にも丁度良いかと。
岩谷:なるほど。EVO FITのゆとりがありながらもスリムでテーパードした感じが269にめっちゃマッチしてますね!
では、せっかくなのでお二人にスタイリングをご教授頂きたいのですが、まずはスーツとして合わせた時のVゾーンはいかがですか?
岩谷:ネイビースーツに合わせるなら、ホワイトのドレスシャツにネイビーの小紋タイで清潔感のあるVゾーンに纏めてみました。
葭:グレーのスーツに合わせるなら、ブラウンのネクタイでシックに合わせるのが◎。シャツはインパクトのある太いピッチのストライプですが、色味がライトグレーなので嫌味に見えないんです。
単体でも使えるという汎用性を考えた時のスタイリングはいかがでしょうか?
岩谷:グレーのジャケットに合わせるなら、メリハリをつけてネイビーのコーデュロイパンツはいかがでしょうか?インナーにはホワイトニットを挿し色にし、シューズ・ベルトはダークブラウンスエードをチョイス。ウォーム感漂うスタイリングに纏めました。
葭:ネイビーのパンツを単体使いした時のスタイリングです。ブルーからネイビーのグラデーションでモダンに合わせてみました。ジャケットはハウンドトゥース、パンツはウィンドウペーンと柄×柄なんですが、色味が落ち着いているので喧嘩せずにハマってくれるんです。
本日は、有難うございました。
今回は、非常にスムーズに実現した企画ではありますが、なかなか何度もできるかと言いますと、弱小チームの私どもにはまだまだ難しい所があります・・・。
しかしながら、また何か"オモロイ"企画を練って、お客様に"これは!!"と思っていただけるような事をしでかしたいなと思っておりますので、ぜひ暖かい目で気長にお待ち下さいね!
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